機動戦士ガンダムseed destiny シン・アスカ

主人公扱いをされていない主役

形の上では主人公のはずであるが、作中でシン・アスカが登場するカットは非常に少ない。第1話から第6話までアスラン・ザラとギルバート・デュランダル、それ以降はアスラン・ザラとキラ・ヤマトのカットが非常に多く見受けられる。第12話ではSEEDに目覚めるなどの活躍を見せるものの、第11話では「くそ!」の一言のみ、第14話にいたってはカガリ・ユラ・アスハの回想部分のみの登場となり、主人公としては登場場面があまりに少なかった。

また、劇中での彼の容赦ない戦いぶりと、トダカ一佐、キラ・ヤマト、アスラン・ザラ・メイリン・ホークといった人気の高いキャラクターを多数撃破したことは、一部の視聴者から憤激を生む、特にメイリン撃墜に関しては、女性ということもあって多くの非難が集中し、さらに自分の意思ではなく、あくまで「議長の」命令に従って行なったものであったことから、一部の視聴者(特に上記キャラクターのファン)やアニメ誌(ニュータイプ・アニメージュなど)では「議長とレイの手駒」と酷評された(ただし、これはあくまで命令に従って脱走兵を撃った、軍人としての義務に従った行為であり、客観的に見れば責められるべき行動ではないという意見もある。)

さらに第3クールより次第にシン達ザフト側が敵役のように描かれるシーンが急増し、それに比してキラ達が正義のように描かれる(実際の行動は別として)ようなシーンも増えたため、シンは次第に主人公としての立場を無くしてゆく。

第49話からに至っては、キャスト順において主人公であるキラ(保志総一朗)とシン(鈴村健一)が入れ替わるなど、主人公が丸々一話に登場しないという例は他のアニメでも多いが、主人公のキャスト順が入れ替わるというのは異例の事態であった(この事から事実上の主人公降板と見る視聴者も少なくない)。また、日経ジャーナルにおいても、ルナマリア・ホークとの関係は「現代においては考えられない。妹の仇と一緒になるのはおかしすぎる」と非難された。

このように登場・会話が少ないことや少々感情的に過ぎる一面が、前主人公のキラ・ヤマトと比較されるようになり、一部の視聴者からシンは「成長しない」と言った否定的な意見を受けるが、この意見は前作でキラに対して向けられたものでもあった。また前作では普通の少年だったキラがフリーダム入手後辺りからDESTINYに至るまで過去苦悩していた様が「なかったこと」に思えるような人間になっていた所を見ると、シンは逆に「人間らしい」と言った肯定的な意見もある。また比較対照としてよく挙がるキラ・ヤマトというキャラクターの評価も是非で二分しているため、掲示板等ではシンの評価について、シンとキラの比較を主軸に良く激論が交わされた。

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