機動戦士ガンダムSEED キラ・ヤマト

キラ・ヤマト.bmp

機動戦士ガンダムSEED

キラ・ヤマトは中立国オーブのコロニーヘリオポリスに住む工業カレッジの学生だった。

ザフト軍クルーゼ隊が襲撃してきたためシェルターに非難する途中、秘密裏に製造されていたガンダムを発見する。その時、今やザフトのエリートパイロットであるかつての親友アスラン・ザラと悲劇的な再会をする。キラはマリュー・ラミアスとストライクのコックピットに同乗するが、不慣れなマリューと操縦を代わり、ミゲル・アイマンの駆るジンと戦闘しながら未完成なOSを戦闘中わずかの間に書き換えるという離れ業を見せ、見事これを撃退する。

その後、軍の最重要機密に触れたという理由で地球連合軍にカレッジの仲間と共に拘束されてしまう。しかしその優秀なパイロットとしての能力、書き換えられたOSが彼にしか扱えないことなどから、結局人員不足のアークエンジェルにおける主戦力として、ストライクのパイロットを務めることになる。

自分自身もコーディネイターであるにも関わらず、同胞と戦うことに苦悩しながらも、モビルスーツパイロットとして目覚しい成長を遂げていく。
六度目の出撃では、アークエンジェルの危機に際してガンダムSEEDに目醒め、イザーク・ジュールのデュエルを撃破し、イザークの顔に深い傷を負わせる。このためイザークには執拗に付けねらわれることになるが、その後アークエンジェルがピンチに陥るたびに、鬼神の如き強さでその窮地を救う。

ザフトとの戦闘でジョージ・アルスターを死なせてしまい、淡い憧れを抱いていたフレイ・アルスターに、コーディネイターへの偏見に満ちた言葉で罵倒されたことや、自分の活躍に感謝してくれた少女の乗った民間船を目前で撃墜されるなどの経験により、キラの精神は大きく動揺し、守るためには「敵」を撃たねばならないことを痛感する。

戦争を忌避する気持ちとは裏腹に、ただ一人MSが操縦できるキラが戦場で命を懸けるという状況が続く中、唯一キラを気遣うフレイに精神安定を求めて縋りついていくようになるが、フレイは父を守れなかったキラと全コーディネイターへの復讐のため、キラを戦いに仕向けようとしていただけであった。フレイとの利害の一致した、愛情をともなわぬ頽廃的な関係に拍車をかけられるようにキラは戦闘に没入していき、キラはコックピットの中で生活するようになるまでに、精神的に追い詰められていく。

しかし砂漠でゲリラ活動に身を投じていたカガリ・ユラ・アスハと出会い、差別の目をもたない気さくな彼女とのアークエンジェルでの生活により、序々にキラ本来の人格が取り戻されていき、フレイを拒絶し、別れを告げる。また砂漠で戦闘を交えた、ザフト軍北アフリカ駐留部隊率いる『砂漠の虎』ことアンドリュー・バルトフェルドとの邂逅を通じて、キラは再び敵を撃つためだけに戦い続けることへの疑問を抱くようになる。

その後も紅海においてモラシム隊を破り、宇宙からの因縁の相手であるクルーゼ隊を2度も退けるなど、目覚しい活躍を続けるが、オーブ近海における戦闘で、アスランを庇うため不意に飛び出してきたニコル・アマルフィのブリッツを大破させ、ニコルを殺害してしまう。この一件によってアスランとの対立は決定的になった。

またキラ自身もニコルの復讐に燃えるアスランとの死闘の最中、目前で友人トール・ケーニヒの乗るスカイグラスパーをアスランに撃墜されてしまう。
キラとアスランは互いにガンダムSEEDを発動させ、激しい憎悪をぶつけ合うように壮絶な斬り合いを繰り広げた。戦いはイージスが捨て身の攻撃でストライクに組み付いて自爆することで終結し、アスランは脱出したがキラはMIA(戦闘中行方不明)になってしまう。

キラが目覚めると、そこはプラントのクライン邸であった。ラクス・クラインと語らい、静かな時間が流れる中、様々な思いを巡らし、自分が何と戦わなければならないのかを模索する日々が続く。

オペレーション・スピットブレイクの標的がアラスカの地球連合軍本部であることを知り、アークエンジェルの危機を思い愕然とするも、遂に戦争を終結させるために再び戦うことを決意し、戦場に舞い戻る。その際にラクスからザフトの最新鋭モビルスーツ、フリーダムを授かり、地球連合にもザフトにも属することのない第三の立場で、終戦のために尽力することになる。また、この頃からキラは極力敵機のコックピットを狙わず、戦闘力のみを奪う戦い方をするようになる。

アラスカでのオペレーション・スピットブレイクの際には劇的な登場でアークエンジェルの窮地を救い、地球連合のオーブ侵攻に際してはアスランと共闘し、その後アスランとの和解を果たす。アークエンジェルとクサナギの宇宙への発進の際は殿軍としてアスランのジャスティスと共にニ艦を援護、宇宙ではラクスの乗るエターナルをザフトの追撃から救っている。

その後コロニー・メンデルでラウ・ル・クルーゼにより自身の出生の秘密を知らされ大きく動揺するも、ラクス・クラインにキラ個人としての存在意義を肯定されて復帰し、アスランと共にプラントへの核攻撃を見事に防いだ。

最終決戦となった第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦では、ラウ・ル・クルーゼの攻撃によって、目前でフレイを失う。再び守れなかった、傷つけることしかできなかったという罪悪感、悲しみと共にガンダムSEEDを発動させる。

死闘の末、戦争の影の暗躍者であるクルーゼを打ち破るが、キラは半壊したフリーダムのコクピットから投げ出され涙を流しながら宇宙空間を漂う。「自分達の世界はなぜこんな所に来てしまったのか」と、生存の願いをこめてラクスから出撃間際に渡された彼女の両親の遺品である指輪をヘルメットの中で漂わせながら、悲しみの中で自問するが、「ジェネシス」破壊を果たしたアスランとカガリに発見、救助され、共に帰還する。

機動戦士ガンダムSEED DESTINY キラ・ヤマト

機動戦士ガンダムSEED DESTINY

戦争が終わった後はラクスと共にオーブに帰り、近海の島でマルキオ導師と孤児達と共に暮らしていた。島にある館ではマリューやバルトフェルドとも一緒に暮らしていた。

ザラ派残党によるテロ事件が起きると、ミネルバはオーブに降下し、そこでアスランと再会する。さらにシン・アスカとも運命的な邂逅を果たす。

その後、ラクスの命を狙う謎のコーディネイター部隊の襲撃に際し、ラクスたちを護るために再びフリーダムに乗ることを決意する。ガンダムSEEDを発動させ全ての敵機を一瞬で撃破した。
このときキラはパイロットを一人として殺さなかったが、敵が全員自爆したことに衝撃を受ける。

カガリ・ユラ・アスハとユウナ・ロマ・セイランの政略結婚、オーブと地球連合の同盟締結をカガリの手紙から知ったキラはフリーダムで結婚式に闖入し、カガリをアークエンジェルに連れ去った。

乱暴な行為に対し怒りを露わにするカガリに、「カガリにまで、あんな馬鹿な真似をさせるわけにはいかない」と反論する。

世界の情勢を見守る中、ラクスの偽者であるミーア・キャンベルの存在を知り、先のラクス暗殺未遂と合わせプラントの最高評議会議長であるギルバート・デュランダルに対して強い怒りと不信を抱くようになる。

その後、オーブが戦争へと向かっていくのをとめるために、ミネルバと地球連合・オーブ同盟軍との戦闘に介入するようになる。

第23話ではガンダムSEEDを発動させ地球・オーブ連合軍とザフト軍の戦闘に介入し、向かってくる敵全ての機体の戦闘力だけを奪い、シン・アスカのインパルスも一蹴し、アビス、ガイア、ハイネのグフイグナイテッドの三機も一瞬で撃破するなど、圧倒的な戦闘力を見せ付ける。

しかしこの介入による混乱の最中、ガイアの攻撃によってハイネが死亡てしまったことや、ミネルバの主砲を破壊してクルーを殺したことなどで、アスランとの間に確執を生むことになってしまった。

ラクスがプラントの様子を探るために宇宙に上ると言ったときは、その身を心配して反対したが、ラクスの決意が固いことを知ると、宇宙に上ることに協力している。

そしてアスランとの確執は第28話にて一挙に表面化し、激怒したキラは、ガンダムSEEDを発動させてセイバーを二刀のビームサーベルで大破させる。同じくこの戦闘で、スティング・オークレーのカオスも撃墜している。第31話ではステラ・ルーシェが搭乗するデストロイがベルリンで殺戮を繰り広げるの見てフリーダムで出撃し、デストロイを破壊する。

結果的にキラがステラを死に追いやっためシンはキラへの復讐に燃え(一部のファンはこれがシンのお門違いの逆恨みといっている)、第34話におけるアークエンジェル追激戦で守勢に回ったキラは、シンの機転をきかした戦術にはまり手も足も出ずに敗北した。ソードインパルスのエクスカリバーに串刺しにされたが、コクピットの下に逸れて突き刺さったため、キラは九死に一生を得、カガリに救助されている。

宇宙でラクスのエターナルが危機に陥った時は、彼女を助けるべくストライクルージュで宇宙に上る。そしてラクスから新たな乗機となるストライクフリーダムガンダムを授かり、追撃するザフト軍を全て退ける。

間もなく開始されたザフトによるオーブ侵攻戦の最中、ラクスと共にオーブに降り立ち、シンのデスティニーが追い詰めていたカガリのアカツキを救った。そしてガンダムSEEDを発動させシンのデスティニーを一時的に退け、レイ・ザ・バレルのレジェンドとも互角に渡り合った。

オーブ戦が一段落すると、アークエンジェルはオーブ軍に正式編入され、キラはアークエンジェルクルーの中では最も高い階級である准将に昇格し、ラクスやアスランたちと共に再び宇宙に上がる。

月面の自由都市コペルニクスにてラクスやアスラン、メイリンと外遊している途中、ミーア・キャンベルに救いを求められるが、指定された場所で待ち伏せていた刺客に襲撃される。刺客は退けたもののミーアを救うことはできず、彼女の最期を見届けることになってしまう。

最終決戦ではアスランと共にギルバート・デュランダルのザフト軍に挑み、立ち塞がるレイと戦う。激突する中で、キラはレイの中にクルーゼと同じものを感じ取る。「自分はラウ・ル・クルーゼだ」と言い、クルーゼと同じ憎しみを向けてくるレイに対し、キラは「レイの命はレイのものだ。彼(クルーゼ)にとらわれるな」という叫びでレイの憎悪を跳ね除け、レジェンドを撃破する。

そして「メサイア」に突入し、因縁に決着をつけるべくデュランダルと銃口を向け合い対峙し、互いの主張をぶつける。
両者は共に道を譲らなかったが、「混沌とした世界で生き抜けるというのは、最高のコーディネイターならではの傲慢ではないのか」と皮肉交じりの言葉を吐くデュランダルに対し、
キラは「自分はみんなと何も変わらない、只の一人の人間だ」と、二年前クルーゼとの戦いでは見つけ出せなかった「自分の存在理由」をぶつけた。
その言葉を聞き動揺したレイがデュランダルを撃ち、デュランダルは倒れる。その場に現れたタリア・グラディスからマリューへの伝言を託され、キラはやるせない気持ちで彼らを残し崩壊するメサイアから脱出する。

アニメ編ではこれにより終了したが、小説編やスペシャル編ではその後、シン・アスカと再会し、和解している。

機動戦士ガンダムSEED DESTINY キラ・ヤマト

機動戦士ガンダムSEED DESTINYでの背景

先の戦争でのヤキン・ドゥーエをはじめとする多々の活躍から、フリーダムの威名とその強さはザフト軍において伝説的になっている
(あくまで伝説的なのはフリーダムでキラの名は知られてはいない。小説版によるとオーブ軍やオーブの関係者はいくつかの要因<例:三隻同盟の関係者であった者ややカガリの弟にあたるなど>でキラの名は知られている模様である。)。

一部では「最強の戦士」の異名をとっている。また13話をはじめとする登場各話の描写からガンダムSEEDの力を完全に制御し、操っていることがうかがえる。

また、アークエンジェル単独行動時においては、フリーダムで戦い、さらに的確な状況判断能力を見せるなどしたことから発言力も大きく、キラが事実上の艦長としてアークエンジェルを動かしていたような部分もあった。
後にオーブ軍に正式に編入し、准将の階級を授かっている(公式ガイドブック・小説版機動戦士ガンダムSEED DESTINY第5巻)。これについてはカガリの身内人事ではないのかと指摘する向きもある。(または、マリューやアスランなどが一佐であるため、一応の指揮系統のためにキラを准将にしたという指摘もある。)

機動戦士ガンダムSEED DESTINY最終話にてキラはデュランダルに「覚悟はある。僕は戦う」と断言した。何とどう戦う決意なのか、本編では明らかにされなかったが、デュランダルが倒れたことで再び世界が混迷に陥ることは明白で、その中でMSパイロットとして戦いの中に身を置く覚悟をしたのであれば、本来戦いを好まない彼に取っては大変な決断だと言える。

機動戦士ガンダムSEED DESTINYではこのキラの決意のように、本編で提示されながら明らかにされなかった事柄が数多く残っているので(賛否両論あるであろうが)それらを補完する続編あるいは完結編が望まれるところである。

機動戦士ガンダムSEED DESTINY キラ・ヤマト

機動戦士ガンダムSEED DESTINYに於けるキラの立場

機動戦士ガンダムSEEDのストーリーの直接的な続編であり、キラ自身の人気が機動戦士ガンダムSEEDシリーズファンの間では高いため、そして主人公であるはずのシンの登場やカットが極端に少なく、キラの登場シーンが非常に劇的に描かれていたため、本当の主人公は実はキラなのではないかという議論が視聴者やファンの間で起こった。

OPやEDなどの影響、49話からのキャスト入れ替わり(この時点で完全に主人公がシンからキラに入れ替わったという意見がある)、そして第3クールからザフト軍(特にシン)が悪役のように描かれ始めるのに対して、キラ達アークエンジェル側が正義のように描かれる場面が多かったため、シンは形だけの主人公であり、事実上の主人公はキラである、と見なされることが多くなっている。

しかし、戦闘介入といった劇中ではさも正しい行動のように描かれていたアークエンジェル側の行動に対して否定的な意見もあり、特にアークエンジェル側の最主要キャラクターであるキラはその件に関する批判を受けることが多かった。

また、最終話などを見てもわかるように、最後のおいしい見せ場を持っていくのは殆どの場合がキラであり、シンにはそのような描写がほとんどなかったことも、キラとシンの立場を明確に分ける一因となったと言えるであろう。

機動戦士ガンダムSEED キラ・ヤマト

キラ・ヤマトの逸話

劇中でフレイと交際していた頃、子供達がよくテレビを見る17:30〜18:00の時間帯で性交を想起させるシーンが放送され、局に多数のクレームが届き、公式サイトでスタッフがお詫びの文を載せて話題になった事もある。

物語中盤で乗機ストライクが爆発した際にどうやって助かり、どうやってラクスのいるプラントまで行ったのかが劇中では描かれず、まるでテレポーテーションしたかのようであったためファンの間で話題になった。
このときの事情はのちに外伝シリーズの『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』で描かれ、ストライクとイージスの戦闘に居合わせたアストレイレッドフレームのパイロットであるロウ・ギュールが救出し、マルキオ導師の屋敷まで運ばれてそののちプラントのクライン邸へ秘密裏に運ばれたことが描写されているいる.

なお、劇中で確認できるようにキラは痩身であり、身長165cmで65kgという体重はいくら何でも重すぎると思われる。製作サイドもそれを考慮したのか、続編では軽量化されている。

恋愛に関して「キラが好きなのはフレイかラクスどちらか?」という意見がファンの間で起こったが、これに関してキラ自身は女性関係に鈍感なため、どちらに対しても恋愛感情は無いらしく、ラクス側の感情は恋愛だが、キラには大切な存在という感情しか無いとされた(監督談)が、スペシャルエディション「鳴動の宇宙」にて追加されたシーンとともに本編での指輪の扱い等を考慮すると微妙な関係ではあったようである。 また、本編では終盤、フレイに対し、思い出しては繰り返しキラが脅える描写がされている。 小説版ではフレイへは罪悪感、ラクスへは恋愛感情を匂わせていた。

一般に公式とされる脚本家、監督のインタビュー等であるが、本編とそぐわぬコメント(脚本家については特にキャラ贔屓のため、個人的な願望を含めて答えていると考えられる)を多々している上に、脚本家と監督の意見が食い違っている点も多いため、その信憑性は疑わしいところではある。

キャラクターの人気と、OPやED、グッズ等の影響のため、視聴者やファンの間ではキラはラクスが好き、という意見が多かった。

ただし機動戦士ガンダムSEED DESTINYでは、キラとラクスの関係は明らかに恋人同士であるが、DESTINYでもキラとラクスは人気が高いとはいえ、必要以上に描写が多かったため、一部の掲示板等では非難が起こった。

出生の秘密等など、キラにはまだ謎が多いところがある。

また多くのガンダムファン(但しここでは機動戦士ガンダムSEEDシリーズを嫌っている機動戦士ガンダム〜∀ガンダムのファンの事を指す)から成長していないガンダムの主人公と指摘されている。まず過去のガンダムシリーズを見ても主人公が初めてガンダムに乗ってから戦いの終結までの間、必ず主人公は成長をして、特に最終決戦時に於いて最初の頃から比べて精神的に成長をしている部分が見られる。その中でも主人公VSライバル(もしくは宿敵)との戦いで互いの信念や思想、価値観、想い、等がぶつかり合う場面はガンダムシリーズの中でも特に盛り上がる戦いの場面である(過去のキャラでいうと、アムロ・レイVSシャア・アズナブル、カミーユ・ビダンVSパプテマス・シロッコ、ジュドー・アーシタVSハマーン・カーン、ヒイロ・ユイVSゼクス・マーキス他)。

本来機動戦士ガンダムSEEDにおいて盛り上がるはずの場面であるキラ対ラウ・ル・クルーゼ戦では一方的にクルーゼが信念、思想を言い続け、キラはそれに対して返す言葉が曖昧であるという点である。同じような場面では過去のガンダムの主人公はハッキリとした思想や信念を言い返すことができたのだがキラはそれができなかったという点で、キラは全く成長をしてない主人公であると上記のガンダムファンに批判された。

ただし上記の意見に関しては反論もある。まずキラが本編中、戦闘に際して最も意見をぶつけ合ったのはクルーゼではなく、アスラン・ザラである点(クルーゼとは実質、最終決戦の時のみ)。
そのアスランとの戦いの中で「ただ敵と戦う」のではなく「自分達は何と戦えばよいのか」を模索するようになり、結果的にはアスランとも和解し、またその考えが(一時的ではあったが)戦争を終わらせるに至ったことは事実で、それはキラが成長した結果ではないか、という意見である。

またクルーゼの言い放った言葉は信念・思想というより彼がクローンであるが故の絶望から生じた「愚かな人間への復讐」と「世界の死」という考えだったことに対し、キラは「それでも自分には守りたい世界がある」=「世界の生」を叫んだ(しかしキラのいう『世界』とは自分とその周辺に限定されるのでは?とも言われている)。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY最終話においてもキラはギルバート・デュランダルに対して同じような言葉を放っており、「自分で紡いでゆく自由な生」が、前作でラクス・クラインに肯定された、彼の生きていく上でのアイデンティティだと考えられる。
「死」に対して「生」を望むのは至極当たり前のことであって、それを主義主張として言葉多くで語れなかったとて、即「信念が無い」と批判するのは少々短絡的過ぎるのではないかと思われる。




キラ・ヤマト及びガンダムSEEDには敵側の思想を一方的に否定することで結果的に主人公が横暴かつ独善的な自己正義を語るだけになる危険性、あるいは『敵』という『悪』を滅ぼすことで戦争を終わらせることが正しいという危険な思想を肯定する事態に陥ってしまう危険性が見出せるとする意見もある。

また、戦闘ではレイ・ザ・バレルのドラグーンシステムを真正面から受け止めようとして、何度もビームシールドを破られたあたり、懲りない一面もある。これに対しレイはデストロイのドライツェーンを逸らすようにしており、戦術的な天才はレイでは無いかと思われる。

このとおりキラは批判も多いが、アニメージュやガンダムエースにおける人気投票では常に上位ランクしているなど、その人気が高いことは事実である。

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